キャッシングする権利と借りられない不幸 -2




以前の消費者金融業界における最大のテーマは、いかに新規顧客を獲得するか、いかに不良債権を処理するか、この2点であった。
新規獲得については営業努力である程度の見通しはたつ。
不良債権については、実は貸金業者では年間に償却処分(貸し倒れ)する債権をある程度予定に入れているのだ。貸し倒れが出ない貸金業者は皆無なのである。これができた理由は、言わずもがなある程度の利益が見込める金利体系にあった。
元々ある程度の貸し倒れは予定できているので、多少貸し倒れリスクのある顧客に対してもキャッシング会社は貸付を行ってきた。
しかし、法改正による上限金利の引き下げ、相次ぐ過払い金返還請求により貸金業者は体力を失ったのである。今までは多少許された貸し倒れリスクの高い顧客への融資が、現在の業界では許されないのである。正に「前門の貸し倒れ、後門の過払い」という袋小路なのだ。
結果、貸金業者は顧客の「質」のハードルを上げざるをえなくなり、ハードルを越えられなかった人々がヤミ金へと迸うになったのである。
こういった人々は「借りられない不幸」というしわ寄せを受け、日々ヤミ金業者の影に怯える生活をしているのである。
2022年6月には完全施行される改正貸金業法であるが、今一度見直すべき点が多々あることを、行政は認識すべきではないだろうか。

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